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おおくぼ整体・整骨院 西葛西駅近く
院長ブログ
2014.08.08

『亡くなった人の分まで』

『亡くなった人の分まで』

おはようございます!!!





今日も一日、全力で顔晴ります!!!







「亡くなった人の分まで体を使おう

亡くなった人の分まで頭を使おう

亡くなった人の分まで心を使おう」





グオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。









見たこともない黒い壁のような津波がやってきた。

2011年3月11日。東日本大震災発生。





三陸の豊かな海の恵みを受けた漁業の町、

岩手県山田町は町ごと流されました。





山田町で「スーパーびはん」を経営する間瀬慶蔵さん(当時33歳)

の自宅も波にさらわれ、経営するスーパーも壊滅しました。




間瀬さんは

「次の波がきたら絶対自分も死ぬ」

そう思ったそうです。




間瀬さんはこのときはっきり気づきました。



人は死ぬ。



人はいつか必ず死ぬ存在であると……。





幸い、間瀬さんは、何とか生き延びることができました。

死と直面した間瀬さんは被害直後にこんな思いが湧き上がってきたと言います。

「やらないと後悔する」

「やっておけばよかったって絶対言いたくない」

「あきらめたくない」






震災直後といえば、まだまだ余震がくるであろう、

みんなが何をしていいかわからないときです。





そんな中、間瀬さんは

「自分にいま何ができるだろう」

と一晩寝ずに考えました。




オレは山田町の冷蔵庫になる!




間瀬さんの出した答えは

「スーパーの仕事は、山田町の冷蔵庫の役目なんだ。

だから何が何でもみんなのために食料を確保する。

いま、俺らがやらなくては誰がやるんだ」





そして、すぐ盛岡に向かい、食料を確保して、何と震災後4日目のは

壊滅したスーパーの横の駐車場で

青空スーパーを開店したのです。




3月の岩手は、まだ肌が切れるような寒さ。

海からの冷たい風をもろに受けて、

震えながら営業を再開したのです。






亡くなった人の分まで体を使おう。

亡くなった人の分まで頭を使おう。

亡くなった人の分まで心を使おう。





間瀬さんはその一心だったそうです。




3月11日、スーパーびはん、壊滅。

しかし、4日後の3月15日、

青空スーパーとして営業再開。





そして8月7日。

建物も再建し、スーパーびはん、完全復活です。





オープンした8月は

「びはんのための国道?」

と言われるほど、

店に向かう車で長蛇の列となりました。




町中が、びはんの復活を望んでいたのです。

わずか5ヵ月で完全復活したスーパーびはん。





その背後には、

どうしてもお盆までに再開したかった理由がありました。





なぜなら、

お盆には亡くなった方へお花や団子やお供え物が必要になるからです。





2011年は、山田町では多くの人が亡くなった。

きっと特別なお盆になる。




そのためにも、

スタッフ一丸となって5ヵ月間働き抜いたのです。





その間、休んだのは1日だけ。

その1日はみんなで温泉に行った。






僕が間瀬さんに会ったのは、

友達が山田町に行こうって誘ってくれたのがきっかけでした。





僕らを最初に出迎えてくれたのは漁師のおじちゃん。





いきなり、ごっそり、

新鮮な牡蠣とムール貝を出してくださいました。

「たくさん食べて〜」と漁師のおじちゃん。

「ここにいる仲間は、みんな家も流されて、仕事もないんだ。ははははは」





え? え? え?




はははって?






被災地に人たち、家も流されて仕事もないのに、

なんでこんなに明るいの?






山田町、この町の人たちはいつも笑っている。

1時間が過ぎた頃、

僕はそのおじちゃんにこう切り出してみた。

「どうしてそんなに早く立ち直れたんですか?」

この質問で、おじちゃんの笑顔が一瞬だけ止まったように見えました。







「立ち直っていると思う?」







しまった!

そうだよな!

僕はなんて無神経な質問をしてしまったんだろう……。







「悲しんで下を向いていたって、何もはじまらないから。

いまは前を向くしかない。

ウソでも笑える人は前へ進める」




あとでわかったことですが、

そのおじちゃんはお兄さんを震災で亡くされていました。




一夜にして家を失い、仕事を失い、家族を亡くしながらも、

ウソでもいいからと笑い、前へ進もうとしている人たちが山田町にはいました。



山田町で出会ったある漁師さんはこう言いました。

「食えないからといって、この仕事をやめるつもりはない」



お店を流され、自宅で食品加工業を再開したある社長はこう言いました。

「海に恨みはない。

逆にこれまで、いかに海が私たちに恵みを与えてくれていたのかに気づいた。

こうしてまた働けるようになって、今は仕事が楽しくて感謝しかない」




水産物の加工工場が流されてしまったために販路を失い、

60歳を越えてからインターネットを始めたおばあちゃんもいます。




大好きな山田町のために、イタリアンレストランを開くんだと

語ってくれた人。

よくよく話を聞いていたら、その方は、奥様を津波で亡くされていました・・・・・・・。




命をなめんなよ!

そう言われている気がしました。

家を失っても、そして家族を失っても、

それでもなお復活できる。

立ち上がれる力が命にはあるんだ。



命の力をなめんなよ!



そう言われている気がしました。





僕らは100年後、この地球にはいません。

つまり、得たものは、すべて手放す日がきます。




昨日得たものも、明日得るものもすべて手放す日がきます。

そう考えると、何かを得ることが人生ではないことがわかります。





後悔なく、思いっきり生きること。

それが人生です。




あの世に持って行けるのはただひとつ。

本気で生きた思い出だけです。

本気でやりきった思い出こそ、心のダイヤモンドになります。




「深刻なときほど、笑うんだ。ウソでいいから」





出典   心が折れそうなとき君を救う言葉   ひすいこたろう  柴田エリー   ソフトバンク文庫

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思いっきり生きているかな〜?

この人たちのように生きれているかな〜?



自分に問いかけると、自信をもって言えない気がします・・・。





【あなたがくだらないと思っている「今日」は、

昨日、亡くなった方がなんとかして生きたかった

なんとしてでも生きたかった「今日」】 


ひすいこたろう



全力で顔晴ります!!!



最後までお読み頂きありがとうございました。ページトップに戻ります。

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