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院長ブログ
2014.09.26

『「抱っこの宿題」、忘れんでね』

『「抱っこの宿題」、忘れんでね』

おはようございます!!!






今日も一日、全力で顔晴ります!!!





「抱っこの宿題」、忘れんでね





福岡県のみやま市に、

イケメン保険代理店の平田哲也さんがお客様向けに

『やべがわ新聞』という「ひとり新聞」を発行している。

これがなかなかオモロイ。






裏面には「親バカコーナー」があって、

こんな話が載っていた。




今年の6月のある日のこと、

小学校1年生の三女、こはるちゃんが学校から帰ってくるなり、

嬉しそうにこう叫んだ。

「お父さ〜〜ん、今日の宿題は抱っこよ!」






何と、こはるちゃんの担任の先生、

「今日はおうちの人から抱っこしてもらってきてね」

という宿題を出したのだった。


「よっしゃあ!」と、

平田さんはしっかりこはるちゃんを抱きしめた。




その夜、こはるちゃんのお母さん、おじいちゃん、

ひいおばあちゃん、2人のお姉ちゃん、

合計6人と「抱っこの宿題」をして、

翌日、学校で「抱っこのチャンピオン」になったそうだ。





数日後、平田さんはこはるちゃんに聞いてみた。

「学校のお友だちはみんな抱っこの宿題をしてきたっとね?」




するとこんな悲しい答えが返ってきた。

「何人か、してきとらんやった」。

でも世の中、捨てたもんじゃない。




次に出てきた言葉に救われた。

「だけん、その子たちは先生に抱っこしてもらってた」




ステキな先生だなぁと思った。

こういう宿題が出せるのは小学校1,2年生ぐらいだろう。

小学校3年生以上になると恥ずかしがってしないから。




人間には抱っこが必要である。

幼少期にしっかり抱っこしてもらった子は、

そのときの体の柔らかさも、温もりも、覚えていないが、

潜在意識が記憶している。




さぁ、ここから話は一気に精神分析医・フロイトの話に飛躍する。

抱っこは身体的に密着した状態である。

当然赤ん坊はその密着状態が心地良いわけで、

少しでも親から離れると泣き叫んだりする。





歩けるようになると、ちょっとずつ親の懐から

離れるようになるのだが、

まだまだ親の目の届く範囲内だ。




3歳ぐらいから本格的な親子分離が始まる。

同時に子どもの心に芽生えるのが複雑な二面性だ。

すなわち、

「抱っこされたい。でも拘束されたくない」

「自由に遊びたい。でも親から離れたくない」

「親がうざったい。でも親にしがみつきたい」





幼児はこの心の葛藤を繰り返しながら少しずつ親から離れ、

そして親が近くにいなくてもそれに耐えられる力を獲得していく。

この力を獲得するために欠かせない条件が、

それ以前にどれだけ抱っこされてきたか、である。




乳幼児期にたっぷりと愛情を注がれてきた記憶があると、

帰りたいときにいつでも親(あるいは親の代りになる人)

のところに戻れるという安心感が、

心の真ん中に出来上がる。

そういう子は、それ以降、

自立に向かって「人生のコマ」を

次の発達段階に進めることができるのである。




幼少期にやり忘れた「抱っこの宿題」は、

思春期に歪んで出てくる。

男の子はずっと抱っこされたいマザコンであり続けたり、

女の子は親以外の大人に抱っこしてもらって

お金をもらうという援助交際に走ったり・・・・・・。






「抱っこの宿題」は子供にでなく、

親に課せられた「宿題」だったのだ。





出典   日本一心を揺るがす新聞の社説   みやざき中央新聞 編集長 水谷もりひと  ごま書房新社


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戻れるところがあると安心して冒険できる

心の根っこに愛があるといろんなことが思い切って出来るんでしょうね


子どもはもちろん、大人でも同じような気がします。

抱っこでなくても愛情を注ぐことで人は育っていくと思います。




最後までお読み頂きありがとうございました。

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