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院長ブログ
2015.07.20

『Nobody’s perfect』

『Nobody’s perfect』

おはようございます!!!
今日も一日、全力で顔晴ります!!!



「Nobody's perfect」



2010年6月2日、アメリカ、ミシガン州デトロイトで行われた
メジャーリーグでの試合のこと。
アメリカでは

「史上最低で史上最高の試合」と呼ばれた試合。


この試合、デトロイトタイガースのアーマンド・ガララーガ投手が
9回2アウトまでパーフェクト。
あと一人アウトを取れば、長いメジャーリーグの歴史の中でも
20人しか達成していない完全試合達成。(試合当時)


最後の一人に対して投球し、打球は一塁ゴロ、
ガララーガ投手が一塁カバーに入り、
ボールを受け取り一塁ベースを踏んだ。

一塁塁審のジム・ジョイス審判の判定は

「セーフ」

この時点で完全試合は無くなった。


タイミングはアウトのように見えたが、
ガララーガ投手は抗議もせずに受け入れ
その後の打者を打ち取り、完封勝利を挙げた。


ところが・・・・

試合後、一塁塁審を務めた審判歴22年のジム・ジョイス審判は
そのシーンを試合後、ビデオで確認。
なんとバッターが一塁を踏むよりもガララーガ投手の
足が一塁を踏む方が早かった。


誤審だった・・・・・
そのアウトがあれば歴史に残る試合だった・・・・
ジム・ジョイス審判は試合後、記者団に

「バッターが一塁を踏む方が早いと確信してセーフと言ったが
大間違いだった。
若者から完全試合を奪ってしまった。大誤審だ」

と涙目で語った。


その後、クラブハウスに行き
ガララーガ投手に直接、英語とスペイン語で涙ながらに謝罪した。
審判が誤審を認め直接謝罪するなど異例の行為だった。


それを受け、ガララーガ投手は寛容に

「彼は本当に恐縮していた。
完璧な人間なんていないさ(Nobody's perfect)」

「わざわざそう言いに来てくれたことで十分だった。
最初は怒りがこみ上げたが人間に間違いはつきもの、
彼の涙を見たら、彼こそ一番辛いのだと思って
思わず抱きしめたよ」


翌日の試合、タイガースの監督は
球審に回ったジョイス審判の元に先発メンバー表を
持って行く役目をガララーガ投手に任せた。

昨日の誤審に関して
もうわだかまりはないという監督の配慮だ。

ガララーガとジョイス審判の握手、
涙をぬぐいながらメンバー表を確認するジョイス審判、
その肩をぽんとたたくガララーガ投手
そしてガララーガ投手の肩をぽんとたたくジョイス審判

その時、スタジアムのブーイングは拍手と歓声に変わった。

誤審を認め謝罪したジョイス審判、
それを寛大に受け入れたガララーガ投手、
アメリカは

「誰でも失敗する。
失敗を認めて謝罪したら次のチャンスを与える」

という国で、ジョイス審判は心から謝罪したことで許されたという。


この完全試合の大誤審が

「史上最低の試合」

一生にあるかないかの記録を消されたにも関わらず、
相手を思いやるガララーガ投手の姿が

「史上最高の試合」


そして週間MVPに選ばれたガララーガ投手は
こうコメントした。


「誰も終わったことは変えられない。
僕はみんなが喜んでくれて、僕が完全試合を
やったと信じてくれているとわかっている。

史上、完全試合が何度あったかと話題になる度に
20という数字と共に、みんな僕の完全試合を挙げるだろう。
だって僕のはアウトを28も取った特別なヤツなんだから!」

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Nobody's perfect
完璧な人間なんていない


前回のブログのデリマ選手のように、
人生の中の大きなチャンスを消されたにも関わらず、
ガララーガ投手もそれを受け容れ、相手を思いやれる

一流のプロスポーツ選手であり
心も一流

感動します


最後までお読みいただきありがとうございました。


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