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院長ブログ
2015.09.28
『歯をくいしばって人をほめる』
おはようございます!!!
今日も一日、全力で顔晴ります!!!
「歯をくいしばって人をほめる」
人をほめるのが苦手な人がいます。
これまで人をほめる訓練をしてこなかったのでしょう。
人をほめるという行為は、
相手をよく観察して、
頭で理解して、
ほめるのではありません。
瞬間的な行為です。
あれこれ考えてはいけません。
逆に相手のあらが見えてきます。
どんな人にも一つや二つの
欠点があるのだから当たり前です。
誰かをほめるときは
瞬間的にほめましょう。
妻のつくってくれた食事がおいしかったら
「おいしかった」。
お茶を出してもらったら
「ありがとう」「サンキュー」。
ありがとうもサンキューも
ほめ言葉のひとつです。
末期がんの夫を最期まで献身的に
看病し続けた奥さんが
私に打ち明けました。
「治療の甲斐もなく、
夫が旅立ってしまったことは悲しい。
でも、二人で最後まで必死にやってきました。
ですからそのことに悔いはありません。
おかげさまでだいぶ気持ちの整理も
つきました。
ただ、一つだけ残念なことがあります。
夫の口から
『ありがとう』
の一言が聞けなかったことです。
最後に
『ありがとう』
と言ってくれたら
私はどんなに報われたことでしょう。
今もそのことだけが心残りです」
相手に何かをしてもらったら、
一言、ポジティブなことを言う。
ほめるのが苦手な人は、
それこそ歯をくいしばってほめてください。
たった一言でいい。
それでおしまい。
「ありがとう」
の言葉をもらった相手は、
の言葉をもらった相手は、
それだけで心が安らぎます。
末期がんで亡くなった男性も
きっと「ありがとう」と
妻をねぎらってあげたかったのでしょう。
でも難しく考えて、
言う機会を失ってしまった。
私はそのように思えます。
相手の気持ちや行動をありがたく
感じているのなら、素直に
「ありがとう」と口に出しましょう。
「ありがとう」が言えるようになったら、
人間としての存在を認めましょう。
それが歯をくいしばってほめる、
ということです。
いつも怒っていたり、憎んでいたり、
避けていたりしたら、人は去っていきます。
自分から積極的に相手を許していかない限り、
ずっと一人ぼっちです。
いろいろなことを許し、受け入れるため、
歯を食いしばって人をほめましょう。
何かを受け入れれば、
何かが与えられます。
出典 明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい
著 樋野 興夫 順天堂大学医学部教授 がん哲学外来理事長 幻冬舎
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「歯を食いしばってほめる」
「ほめる訓練をしてこなかった」
たったひと言で救われることがある
人間関係がうまくいかないのも
そんな言葉が足りないことで起きている
ことが多いように思います。
逆にその一言でうまくいくこともあると思います。
「歯をくいしばってほめる」
最後までお読みいただきありがとうございました。
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