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おおくぼ整体・整骨院 西葛西駅近く
院長ブログ
2016.03.11

『一生のうち・・・・』

『一生のうち・・・・』

おはようございます!!!

今日も一日、全力で顔晴ります!!!!

「一生のうち、あなたは何人の人と出会うか?」



塾というのは、入試合格を目標に勉強する仲間の集まりです。

一方で、合格を争うライバル同士の集まりということもできます。


「あいつには負けたくない」

というライバル心がむき出しになる場なのです。


その点、私のいた塾ではその学校の合格定員より
多くの人数は受けさせませんでした。


100人定員の学校なら60人、70人とかに絞っていたので、

あまりクラス内でライバル心を刺激されることはなかったと思います。


おかげで、

「クラスがギスギスして困る、どうにかしなくては」

と、頭を悩ますような経験もせずに済みました。


しかし、100人定員のところに120人受けさせるとなれば
事情は変わってきます。

間違いなく20人は落ちるのだから、
生徒も穏やかではありません。

クラスメートをはっきりライバルとして
意識するようになるでしょう。

ただ、いずれにしても、入試に臨んで、私は生徒たちに

「みんなで合格しよう」

とは言いませんでした。


「一緒に勉強できて良かったなぁ」



こう言うのです。
この言葉には、合格するか否かに
執着がありません。


実は不思議なことに、


「合格しようとがんばるのは
お父さん、お母さんへの恩返しをしたいから」

「教えてくれた先生へ恩返ししたいから」

と、生徒たちが心から思える状況になった時、
彼らはみな合格するのです。


こう信じるようになったのは、
次に紹介する体験があったからです。



人間はライバルなどを意識する前に、
仲間や周りの人間に対する感情の気持ちを持ったほうが、
もっと大きな力を発揮すると思ったのです。


超難関で知られる灘高校の入試は2日間にわたります。
塾では1日目が終わったら生徒を呼び出し、
2日目の試験にそなえて授業をします。


合格発表は3日目のお昼、12時です。


ちなみにこの発表のちょうどその日、
灘高校を受けるようなレベルの子は必ず、
大阪星光学院という高校も受験します。


滑り止めのためなのですが、
しかしそういったら失礼なほど、
この学校も難関校であるのは変わりません。


だから灘高校の試験が終わった2日目も、
今度はすぐ翌日に控えた大阪星光学院の
試験に備えて塾に来させます。


ところが、生徒たちは疲れがピークに達しています。
無理もありません。
第一志望の入試を2日連続でこなしてきたのです。
授業を始めてもダラーッとしているので、
自習に切り替えました。

そして良い機会と思い、こう提案しました。


「今日はこれで終わりにするけど、自習の間、先生は隣の部屋にいる。
隣は誰もいない空き教室だ。先生はそこでボーッとしているから、
自習している間におれに何か話したい、
聞いてほしいと思った人は来なさい。
ただし友達と一緒に来たら何もしゃべらないぞ。
来るんだったら一人で来い。
もし何人か同時に立ちあがった時には、
来る順番をジャンケンで決めるんだ」


ひょっとして誰も来ないかと思いましたが、
全員がやって来ました。


すると、一人ずつ来てはみな、
入ってきたと同時にポロポロと涙を流すのです。


全国模試で、ベストテンにいつも入っている生徒まで泣くのです。
「だうしたんだ?」と聞いたら、
「失敗しました」と。


思わず「おおっ」と声を出しましたが、私もショックです。
失敗したか、これはまずいなと思いました。


そして、みな私に

「先生、ごめんなさい。申し訳ありませんでした」

と言うのです。



「えっ、ごめんなさいって、何で俺に謝るの?
君の入試でしょう。俺に謝るのはおかしいでしょ?」


私がこう言うと、みな同じように、

「確かに自分の入試です。でも僕が今日、ここまでこられたのは、
僕を支えてくれたお父さん、お母さん、友達、そして先生のおかげです。
入試の落ちるのは自分の勉強不足が原因だから、
僕の中で整理がついてます。

けれど、お父さんやお母さん、先生や周りで僕を支えてくれた人たちに恩返しできるのは、
合格することだけなんです。
なのに僕はきっと落ちてしまうでしょう。
申し訳ありません」

こう言って泣くのです。


こんな生徒たちに、私は心を締めつけられました。

僕は一人ひとりに

「アホなことを言うな。先生はお前らと出会えただけで幸せなんだから」

と言いました。




「人は一生のうちに何人の人と出会うと思う?
どんなに顔の広い人であっても、
出会う人の数は世界人口に比べたらゼロに等しいよな。

そんなわずかしかない出会いの中に、
先生は君がいてくれて良かったと思う。
こちらこそありがとう。
もういいじゃないか、こうやって知り合い、

そしてこれからもお互い元気に生きていくんだ。
先生はここにいるし、お前だってこの塾をやめたあと、
人生一歩一歩進んでいく明日があるじゃないか。
今日が無事で健康でいられることに感謝しよう。

それでいいじゃないか。
明日は明日の風が吹くしな。
入試がすべてじゃないだろう」



こうやって全員と話したのですが、
翌日、合格発表を見に行ってビックリしました。
なんと、全員合格していたのです。



彼らはライバルとか何かという以前に、
人との出会いを大切に考えていたのです。
仲間や父母に感謝し、恩を感じて、
それに応えようとがんばってきました。
結果はその心を反映したものだったに違いありません。


人は一人では決して成長できません。
人と出会い、人と尊敬し合い、
そして支え合い、
さまざまな体験を通して伸びていきます。
人との交わりに感謝する心が、
人を豊かにしていく根本なのです。



出典  涙の数だけ大きくなれる!  著 木下 晴弘   フォレスト出版

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お世話になった方への恩返し

その人たちを想って流す涙


それが夢や目標を叶える原動力となる

最後までお読みいただきありがとうございました。


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